◎平成30年・薬学部受験の準備

ⅰ)関西圏では、国立大学である京都大学薬学部、大阪大学薬学部が、医学部に匹敵する非常に高い偏差値を持つことから、京都薬科大学、大阪薬科大学、神戸薬科大学、関西私立薬学御三家の人気が集中しています。

 

ⅱ)偏差値の高い薬学部や人気の高い薬学部に合格するには公募制推薦入試の受験が重要となります。

 

ⅲ)特に現役生は、公募制推薦入試で私立薬学部に合格できなければ、一般入試で希望薬学部に合格するには、かなり難しい状況となります。

 

※この薬学部入試を突破するためには化学の学習が大変重要となります。

私立薬学部の公募制推薦入試は毎年11月に行われ、化学入試問題は高校化学の全分野が原則出題範囲となります。

 

現役受験生の場合、10月に各高校で行われる中間テストと重なり、直前の受験準備にはかなりの負担となるようです。

 

また、夏休み後、各大学の公募制推薦入試の過去問を解くには、高校3年生の夏休みまでに化学の未履修の分野が無いように学習計画を立てる必要があります。

 

薬学部受験には「化学」の早期の準備が重要課題となっています。

 

特に『有機化学』は薬学部では重要分野です。この分野の学習が曖昧では大学合格後の学習にも影響が出るかもしれません。

  

●関西圏の私立薬学部では数学を使わない公募制推薦入試が主となります。

 

関西圏私立薬学部の多くの公募制推薦入試では数学を除く、英語と化学の2科目以下です。

また、一般入試でも一部の薬学部では数学を除く、化学と英語の受験科目での入試が可能です。

 このように薬学部入試では化学・英語の重要性は高く、特に入学後、国家試験へ向けて化学は必要です。

 

◎英語と化学の2科目型一般入試

薬学部入試では数学を使わない方法があります。

 

関西圏私立薬学部一般入試で一部の薬学部では数学を除く、化学と英語の受験科目での入試が可能です。

※一般入試B日程薬学部を中心に神戸薬科大学、摂南大学、武庫川女子大学、神戸学院大学、兵庫医療大学、大阪大谷大学等が、英語と化学の2科目以下での受験が可能です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■■■2科目型一般入試前期■■■

・兵庫医療大学薬学部一般入学試験前期B(英語・化学)

・神戸学院大学薬学部一般入試B日程(英語・化学)

摂南大学薬学部一般入試前期B(英語・化学)

・武庫川女子大学薬学部一般入試B(英語・化学) 等

●●●2科目型一般入試後期●●●

・兵庫医療大学薬学部一般入学試験後期(英語・化学)

武庫川女子大学薬学部一般入試C(英語・化学)

・大阪大谷大学薬学部一般入試後期(英語・化学)

・神戸薬科大学(化学)

・神戸学院大学薬学部一般入試・C日程(英語・化学)

・同志社女子大学薬学部一般入試後期(英語・化学)  等

 

薬学部以外でも、甲南大学フロンティアサイエンス学部、芝浦工業大学システム理工学部(機械制御システム学科)や日本女子大学理学部(物質生命科学科)は英語と化学の2科目での受験が可能です。

 

受験科目に変更がある場合があります。

必ず各大学の受験要項にて確認してください。